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飲食業界の上場企業ランキング

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居酒屋・焼肉・ラーメン・寿司・カフェ・ファストフードなど飲食上場大手35社の最新有価証券報告書 (金融庁 EDINET 公表) から、業態別の業界規模・収益性ランキングを整理しました。個店経営の比較対象となる業界スケール感を一目で把握できます。

業態別 業界規模ランキング (連結売上中央値)

各業態の上場企業の連結売上 (中央値) をランキング化。「中央値」は外れ値の影響を抑えた業界の代表値です。

順位 業態 上場社数 売上中央値 売上合計 経常利益率中央値 ROE中央値
1位 ファストフード 3社 2,050億円 7,178億円 5.8% 6.1%
2位 寿司・回転寿司 4社 1,592億円 8,154億円 5.2% 9.9%
3位 うどん・そば 2社 1,552億円 3,103億円 2.1% 7.2%
4位 イタリアン 2社 1,436億円 2,871億円 6.9% 13.9%
5位 定食・大衆食堂 2社 931億円 1,862億円 2.6% 2.9%
6位 カフェ・喫茶 4社 590億円 2,746億円 6% 8.3%
7位 中華料理 3社 556億円 2,105億円 10.2% 11.3%
8位 居酒屋 6社 495億円 5,183億円 6.3% 15.5%
9位 ラーメン 4社 350億円 1,398億円 8.9% 20.5%
10位 焼肉 4社 328億円 2,131億円 5.9% 8.2%
11位 フレンチ 1社 107億円 107億円 1.6% 30%

※ FOOD&LIFE COMPANIES (スシロー親会社) のように IFRS 適用企業は「税引前利益」を「経常利益」相当として扱っています。

個社別 連結売上 TOP10

飲食上場大手の単純な「会社の大きさ」ランキング。多業態を持つ持株会社 (コロワイド・ゼンショー系) は連結で大規模化します。

順位 企業名 業態 連結売上 決算期
1位 FOOD & LIFE COMPANIES (3563) 寿司・回転寿司 4,296億円 2025-09
2位 日本マクドナルドホールディングス (2702) ファストフード 4,166億円 2025-12
3位 コロワイド (7616) 居酒屋 2,692億円 2025-03
4位 トリドールホールディングス (3397) うどん・そば 2,682億円 2025-03
5位 サイゼリヤ (7581) イタリアン 2,567億円 2025-08
6位 くら寿司 (2695) 寿司・回転寿司 2,451億円 2025-10
7位 吉野家ホールディングス (9861) ファストフード 2,050億円 2025-02
8位 松屋フーズホールディングス (9887) 定食・大衆食堂 1,542億円 -
9位 ドトール・日レスホールディングス (3087) カフェ・喫茶 1,488億円 2025-02
10位 物語コーポレーション (3097) 焼肉 1,239億円 2025-06

個社別 経常利益率 TOP10 (連結売上10億円以上)

「会社の儲かりやすさ」ランキング。経常利益率が高い企業は単店収益力と FC本部収益のバランスがうまく取れているケースが多い。中小規模 (売上10億円未満) は外れ値が混じるため除外。

順位 企業名 業態 経常利益率 連結売上
1位 コメダホールディングス (3543) カフェ・喫茶 18.3% 471億円
2位 日本マクドナルドホールディングス (2702) ファストフード 12.5% 4,166億円
3位 丸千代山岡家 (3399) ラーメン 11.3% 430億円
4位 ヨシックスホールディングス (3221) 居酒屋 11.2% 229億円
5位 Genki Global Dining Concepts (9828) 寿司・回転寿司 10.3% 675億円
6位 王将フードサービス (9936) 中華料理 10.2% 1,110億円
7位 ハイデイ日高 (7611) 中華料理 10.2% 556億円
8位 ギフトホールディングス (9279) ラーメン 9.4% 359億円
9位 DDグループ (3073) 居酒屋 9.3% 386億円
10位 力の源ホールディングス (3561) ラーメン 8.3% 342億円

個社別 ROE TOP10 (自己資本利益率 / 連結売上10億円以上)

ROE (自己資本利益率) は「株主資本をどれだけ効率的に利益に変えたか」の指標。20%超は高効率経営の目安です。

順位 企業名 業態 ROE 連結売上
1位 丸千代山岡家 (3399) ラーメン 43.9% 430億円
2位 Genki Global Dining Concepts (9828) 寿司・回転寿司 32.4% 675億円
3位 ひらまつ (2764) フレンチ 30.02% 107億円
4位 ギフトホールディングス (9279) ラーメン 23.4% 359億円
5位 エターナルホスピタリティグループ (3193) 居酒屋 18.6% 464億円
6位 SFPホールディングス (3198) イタリアン 18% 304億円
7位 物語コーポレーション (3097) 焼肉 17.7% 1,239億円
8位 力の源ホールディングス (3561) ラーメン 17.6% 342億円
9位 ヨシックスホールディングス (3221) 居酒屋 16.5% 229億円
10位 ワタミ (7522) 居酒屋 14.5% 887億円

個社別 労働生産性 (従業員1人あたり連結売上)

従業員1人あたりの連結売上は「少人数でどれだけ売上を作れているか」を示す労働生産性の指標です。人手不足と人件費高騰が続く飲食業では、業態選びの段階で「人手をかけずに回せるモデルか」を見る目安になります。セルフ提供やFC型・回転寿司のような省人化が進んだ業態は高く、調理と接客に人手を要する高級レストラン型は低くなります。

順位 企業名 業態 1人あたり売上 従業員数
1位 日本マクドナルドホールディングス (2702) ファストフード 170百万円 2,454人
2位 Genki Global Dining Concepts (9828) 寿司・回転寿司 108百万円 625人
3位 カッパ・クリエイト (7421) 寿司・回転寿司 92百万円 799人
4位 くら寿司 (2695) 寿司・回転寿司 86百万円 2,854人
5位 コメダホールディングス (3543) カフェ・喫茶 83百万円 565人
6位 リンガーハット (8200) 中華料理 78百万円 559人
7位 松屋フーズホールディングス (9887) 定食・大衆食堂 71百万円 2,180人
8位 モスフードサービス (8153) ファストフード 71百万円 1,362人
9位 安楽亭 (7562) 焼肉 66百万円 462人
10位 サンマルクホールディングス (3395) カフェ・喫茶 65百万円 1,087人

逆に労働集約型で1人あたり売上が低い業態は、人件費比率の管理がそのまま収益を左右します。下位5社の数値を下表に整理しました。

企業名 業態 1人あたり売上 従業員数
ひらまつ (2764) フレンチ 15百万円 733人
ヨシックスホールディングス (3221) 居酒屋 26百万円 886人
SFPホールディングス (3198) イタリアン 29百万円 1,032人
DDグループ (3073) 居酒屋 31百万円 1,234人
トリドールホールディングス (3397) うどん・そば 34百万円 7,830人

個店経営でも考え方は同じです。月商を営業に必要な人数で割った「1人あたり売上」を意識すると、人件費比率(FL比率のL)の適正ラインが見えてきます。省人化オペレーションを設計できる業態ほど、少人数で黒字化しやすくなります。

個社別 自己資本比率 (財務の安定性)

自己資本比率は総資産に占める自己資本(返済不要の資金)の割合で、財務の安定性を示します。比率が高いほど借入依存が低く、売上が落ち込んだときの耐久力が高いと読めます。飲食上場大手のうち、売上10億円以上で自己資本比率が高い10社を下表に整理しました。

順位 企業名 業態 自己資本比率 連結売上
1位 あみやき亭 (2753) 焼肉 78.9% 353億円
2位 ドトール・日レスホールディングス (3087) カフェ・喫茶 77.5% 1,488億円
3位 日本マクドナルドホールディングス (2702) ファストフード 77% 4,166億円
4位 王将フードサービス (9936) 中華料理 76.8% 1,110億円
5位 ヨシックスホールディングス (3221) 居酒屋 76.8% 229億円
6位 ハイデイ日高 (7611) 中華料理 75.1% 556億円
7位 モスフードサービス (8153) ファストフード 67.1% 962億円
8位 サイゼリヤ (7581) イタリアン 65% 2,567億円
9位 SFPホールディングス (3198) イタリアン 62.5% 304億円
10位 力の源ホールディングス (3561) ラーメン 57.5% 342億円

個店開業でも同じ視点が使えます。総投資額に対する自己資金の割合(自己資本比率に相当)が高いほど、毎月の返済負担が軽く資金繰りに余裕が生まれます。日本政策金融公庫の創業融資でも、自己資金の充実度は審査で重視される要素です。

このデータの読み方

  • 上場企業の数値は連結 (グループ全体) ベース。個店経営の単店数値とは規模が大きく異なります。
  • 業態ごとに上場企業数のばらつきがあり、上場が少ない業態 (フレンチ・テイクアウト等) は「業界全体」を代表する数字ではありません。
  • IFRS適用企業 (コメダHD・コロワイド・FOOD&LIFE・トリドール) は「税引前利益」を「経常利益」相当として扱っています。
  • 中央値は外れ値の影響を抑えた業界代表値。社数が多いほど精度が高い (居酒屋・焼肉が代表的)。

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