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飲食店の創業融資の選び方

飲食店の創業融資は、自己資金300-500万円に対して融資1,000-2,000万円を借りるのが標準的な構成です。本ページでは公庫・信用金庫・銀行の3つの融資元の特徴を比較し、最適な調達方法を解説します。

3つの融資元の比較

日本政策金融公庫(新創業融資制度)

対象創業1期目〜2期目の事業者
融資限度額上限3,000万円(うち運転資金1,500万円)
金利基準利率2.0-3.0%程度(無担保・無保証で1.5%上乗せ)
融資実行までの期間申込から融資実行まで約1ヶ月
キーポイント無担保・無保証人で借りられる・自己資金1/10で申込可

信用金庫の創業融資(信用保証協会保証付き)

対象地域内の創業者
融資限度額上限2,000-3,500万円(自治体により変動)
金利基準利率1.5-2.5% + 保証料0.5-2.0%
融資実行までの期間申込から融資実行まで約1.5-2ヶ月
キーポイント保証協会の審査が必要だが、自治体の制度融資なら金利優遇あり

銀行プロパー融資

対象実績のある経営者・連帯保証人ありの創業者
融資限度額個別審査(一般的に上限なし)
金利基準利率1.0-3.0%
融資実行までの期間申込から融資実行まで約1.5-3ヶ月
キーポイント創業時は審査通過が極めて困難・実績ある経営者の2号店等で活用

飲食店向けの推奨パターン

  1. 第一候補: 日本政策金融公庫の新創業融資制度 — 自己資金1/10で申込可、無担保無保証、創業1-2期目の飲食店オーナーに最適。公庫の窓口で創業計画書の事前相談ができる。
  2. 第二候補: 信用金庫の制度融資 — 自治体(東京都・大阪市等)の制度融資なら金利優遇0.5-1.0%。地域の信金との関係構築が将来の運転資金借入にも繋がる。
  3. 併用パターン: 公庫 + 信金 — 大型開業(3,000万円超)では公庫1,500万円 + 信金1,500万円の併用が一般的。両方への申込書類は共通化できる部分が多い。

審査通過の3つのポイント

  1. 自己資金の比率と出所: 融資希望額の20-30%以上を自己資金で確保。源泉は預金通帳の数年分の入出金履歴で証明できる必要がある。一時的な「見せ金」は審査でほぼ確実に見抜かれる。
  2. 事業計画書の数値根拠: 売上予測・原価率・FL比率を業界平均値と自店舗の差別化要因で説明。ビジネスモデル図鑑 の数値を参考に。
  3. 同業界の経験: 飲食業の実務経験(雇われ店長・調理経験等)が3年以上あると審査通過率が大きく上がる。未経験の場合は信頼できる共同経営者・パートナーの参画を検討。

融資申込の流れ(公庫の場合)

  1. 事前相談(最寄りの公庫支店、または商工会議所経由)
  2. 創業計画書・必要書類の準備(決算書がない代わりに開業計画・収支予測)
  3. 申込(持参 or 郵送)
  4. 面談(事業内容・自己資金・経歴の確認、約1時間)
  5. 審査(約2-3週間)
  6. 融資決定 → 契約 → 振込

注意点

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最終確認日: 2026-04-28